朝からそぼ降る雨も午後には上がり、どんよりした空模様ながら、還暦創輪号に跨り、手賀沼をポタリング。
手賀沼北岸の「二季桜」がそろそろ咲き始める頃。
眼を凝らしながら走っていると、小さな、小さな花が何輪か咲いていた。
曇天の下での「二季桜」は、霞むが如く、薄墨で描かれたが如くの、モノトーンの桜であった。
昨年11月、彦根城で「二季桜」を見た。
友好都市として、水戸市が彦根市に贈った桜だ。
秋、手賀沼で見る桜は「二季桜」なる名だったんだと、そのとき、知った。
「二季桜」の正式な名を調べていたところ、「四季桜」なる名もある。
愛知県豊田市小原町の「四季桜」をインターネットの動画で見たが、それはそれは素晴らしいもので、小高い山裾一帯に咲き誇っている秋の桜に見入ってしまった。
いろいろ、調べていくうちに、「エドヒガン群コヒガンの亜種」という言葉に行き着いた。
コヒガンを調べてみると、「コヒガン(子彼岸)は、エドヒガン(江戸彼岸)とマメザクラ(豆桜)の交雑種と考えられている。コヒガンの亜種にジュウガツサクラ(十月桜)が知られている」とある。
「ジュウガツサクラ(十月桜)」が正式な名だが、本ブログでは、最初に知った名、「二季桜」で綴ることとした。
「二季桜」ということは、秋だけでなく、年に二度咲くのかな?と調べてみたところ、春と秋に咲くという記述が多い。
ということは、手賀沼の「二季桜」は春にも咲いているということになる。
しかし、手賀沼では、ソメイヨシノなどに押されてか、春の「二季桜」を見たことはない。
来年の春が楽しみだ。
フォト:2010年10月31日