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『上総守が行く!』

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2011年 04月 11日

『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9

バン。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0345546.jpg
嘴は真っ赤だが、その先端は黄色。
真っ赤な嘴は額に向けて、ぐっと反り上がっている。
足は薄緑というか、黄色に近い緑色(イメージとしては、青いレモンの色)。
オオバンは黒い体躯で眉間にきりっとした白い斑点をもっているが、バンはこの通り、黒い体躯に、ちょこっと黄色の混じった真っ赤の嘴、葦は青いレモン色という、見様によっては何とも不思議な配色の鳥である。

手賀大橋をくぐり、液状化現象が起こったと聞く、若松地区に入る。
若松地区の遊歩道を走る。
赤いポールが目に入る。
マンホールとその周辺が隆起している。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0352136.jpg
遊歩道には、セメント色をした泥砂状のものが散見されるが、量は多くない。
地震が起こってから2週間余が経っており、液状化により生じた泥砂は既に取り除かれたのかもしれない。
こうやって、スムーズに走れるのも、そのお陰だ。
有難いことだ。
暫らく走ると、再び、赤いポールの置かれた場所が。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0354250.jpg
敷き詰められたブロックが少し陥没している。
これも液状化によるものと思われる。
そこを自転車に乗った家族連れが通り過ぎる。
平穏だ。
遊歩道沿いの住宅は、外見から見る限りでは、特段のことは見受けられない。
住宅地に入るのは、何か気が引けるので、止めた。

手賀沼公園。
午後2時半、逆光が眩しい。
乳母車を押す若夫婦がシルエット状に見える。
これにカメラに向ける。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0355573.jpg
眩しい光を背にして、公園を眺める。
ボール遊びに興じる子供、凧揚げに興じる子供と大人、散歩する人、犬を連れる人、青空の下、申し訳ないくらいに平穏だ。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0364286.jpg
再び、この日の最初の巡察場所、北柏ふるさと公園に立ち寄ってみた。

池を眺める。
相変わらず、カメが三匹、日向ぼっこをしている。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0443792.jpg
「あそこに珍しい鳥が」と老夫妻。
「あれはエジプト・ガンというんですよ。元々、日本にはいない鳥なので、何処かで飼われていたものかもしれません」と、おせっかい上総。
「一羽だけですか」。
「ええ、そうです」。
「それは可哀想ですね」。
「マガモたちを友達と思っているようです」。

友達、マガモくんも登場させておこう。
 『手賀沼一周巡察ポタ』 vp-9_a0104495_0445661.jpg

地震の影響は皆無ではなかったが、見た限りでは、大事には至らなかったようだ。

この「手賀沼一周巡察ポタ」をしたのは、3月27日のことだ。
この連載を続けている間に、今日で、地震発生から1ヶ月が経った。
復旧、復興は長い道のりだ。
福島原発は一進一退だ。
「普通」通りで、出来るところで、応援して行きたい。

フォト:2011年3月27日

(完)

by kazusanokami | 2011-04-11 06:41 | ポタリング


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