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『上総守が行く!』

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2011年 10月 09日

『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9

「ハリポタ藩秋の大遠征2010」は、二日目(11月7日)の朝を迎えました。
二日目は、伊良湖から伊勢湾フェリーに乗船し、鳥羽に渡り、お伊勢さん参りです。

朝餉前の早朝ポタで、軍師六々守殿と共に、伊勢湾海上安全センターに向いました。
激坂を上る途中、恋路ヶ浜の風景を楽しみました。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_0222796.jpg
伊勢湾海上交通安全センター。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_0224349.jpg
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_0225665.jpg
建物の外壁には、大きな鳥のレリーフが刻まれています。
猛禽類のサシバです。
毎年9月初め頃から、サシバの秋の渡りが始まります。
本州の中部地方以北で繁殖したサシバは、第1番目の集団渡来地、伊良湖岬を通り、別のサシバと合流して、鹿児島県の佐多岬に集結し、徳之島、宮古島、台湾を経由して、遠く、フィリピンやインドネシアへ渡るとのことです。

2006年8月、尾張くんの運転で、趣味の「赤穂浪士討入凱旋の旅」<番外編>のひとつとして、吉良郷(愛知県幡豆郡吉良町)を訪れたあと、ここ、伊良湖岬を巡りました。
その岬めぐりの中で、伊勢湾海上交通センター内を見学することができました。
伊良湖水道を行き交う船が大きな掲示板に写し出され、それらの船の動静を監視しながら、海の安全を守っているのです。
今回も見学がしたいと思い、事前に電話で確認をしましたが、土・日曜日は見学が出来ないとのことでした。
駄目元で、門扉に備えられたインターフォンを押してみました。
残念ながら、「土曜、日曜は宿直メンバーが少ないので、ご案内出来ません」との返事でした。
朝6時22分のことでした(カメラの記録による)。
早朝ながら、インターフォンでの応答して貰えただけでも有難いことでした(朝早くから邪魔をして済みませんでした)。

サシバの句碑。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_037166.jpg
金子兜太の句である。
「差羽」、「伊良湖」、「夏満ちたり」と、サシバの習性が凝縮されています。
「夏満ちたり」の言葉が強く響きます。

バード・ウォッチャー(ズ)。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_0372084.jpg
記録簿。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_0373679.jpg
記録簿はどのように書かれているのかと、このフォトの原版で確認したところ、次の通りでした。
左端に時刻、右に向かって野鳥の名と数が書かれています。
ノスリ、ツミ、ハイタカ、オオタカ...、皆、猛禽類の仲間です。
左下の赤い文字は、ノスリ 53-11、ツミ 54、ハイタカ 22(21)、ハイタカSP 5(2)、オオタカ 7 と記されています。
或る日の、観察数の合計のようですが、識別不明で、多分というものを括弧書きなどで表しているのかもしれません。
ハイタカに加え、ハイタカSPとあります。
この"SP"は何の意味でありましょうか。
SPECIAL の意味でありましょうか。
であれば、何が SPECIALなのでありましょうか。
電脳で検索してみたところ、「いつでもツミとハイタカを識別できるとは限りませんが、大きさや観察時期から、ツミかハイタカのどちらかだが、確実に断定できない時も多いはずです。そんな時は、勇気を出して、ハイタカSP、ツミSPとしておきましょう」とありました。
なるほど、"supposed" の略でありました。
となると、括弧書きの数字は何なんでしょうね。
この写真一枚から、いろんなことがベンキョー出来ました。


六々守殿も双眼鏡を構えて、バード・ウォッチ。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_1463853.jpg
この年の暮れ、上総も双眼鏡を購い、昨年暮れから今年3月頃に掛けて、手賀沼や北新田、印旛沼、そして、ニュージーランドで、バード・ウォッチングを楽しみました。

バード・ウォッチングのみならず、フィッシュ・ウォッチングも。
 『ハリポタ藩秋の大遠征2010/渥美半島ポタ』 aik-9_a0104495_1465616.jpg
「さあ、旅籠に戻り、朝餉にしませうか」、「釜揚げしらずも、朝餉に出てくるかもしれないね。楽しみ、楽しみ」。
朝7時7分のことでした(カメラの記録による)。

六々守殿と上総、jitenshaで並走しながら「次回、伊良湖岬に来るときは、サシバの季節にしましょ」、「鷹ひとつ みつけてうれし いらこ崎。芭蕉は、サシバの季節を目掛けて、ここへ来たんやね」と会話を交わしながら、旅籠「休暇村 伊良湖」に向かったのでありました。

フォト:2010年11月7日

(つづく)

by kazusanokami | 2011-10-09 19:39 | 渥美半島、伊勢参り&神島ポタ


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