『上総守が行く!』

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2012年 02月 10日

『ジム・ブランデンバーグ写真展/A TRIBUTE TO NATURE』 jb-2

第一話では、ジム・ブランデンバーグの言葉について、綴ってみました。

第二話では、本写真展の作品について、綴ってみたく。。

39の作品を、ひとつずつ、ゆっくりと鑑賞しました。
自分なりに気に入った写真を選んでみました。

「わき上がる嵐雲とハクチョウ」(ミネソタ州)。
旧本埜村"白鳥の郷"に通っていることもあって、この写真に惹かれました。
そして、構図が気に入りました。
画面の右上に、右方向に向って、3羽のハクチョウが飛翔する姿。
3羽とも、羽の広げ方が全く同じで、美しい。
画面の右上、右方向へ、ということは、飛ぶ方向には余白はなく、《寸詰まり》。
しかし、《寸詰まりに》に見えないところがプロのなせる技なのでありましょう。

「朝日に映えるカルナックの列石」。
本写真展で、動物の写っていない、唯一の、風景写真。
昨年12月、上野の森美術館「森仁志のあゆみ展」にて、森仁志の描いた「カルナック」を鑑賞したこともあって。
そして、この目で見たことのある、イギリスの「ストーン・ヘンジ」も、同じ、巨石遺構でありながら、全く雰囲気のことなる「カルナック」の風景に圧倒されて。

「秋のシチメンチョウ」。
作品に添えられた《アメリカ建国の父の一人、ベンジャミン・フランクリンは、ハクトウワシではなく、シチメンチョウを国鳥にしようと主張した》との、ジムさんの言葉に、思わず、笑みが。
国鳥がシチメンチョウなら、アメリカは、もう少し、大人しかったかもしれません。
この逸話を読みながら、バーボン・ウィスキー「ワイルドターキー」のラベルが目に浮んだりもして。

「ナミビア砂漠のオリックス」。
第一話の冒頭に掲載した、リーフレットの表紙の写真です。
どのような写真かは説明不要かと思いますが、左右の陰影、オリックスの姿とその影、そして、手前から続く、その足跡...。
まさに、プロの写真ですね。
目の高さからして、低空飛行の飛行機から撮ったのかな? であれば、爆音でオリックスは逃げてしまうだろうし、パラグライダーから撮ったのだろうか?とか、あれこれ考え、楽しんで...。

「ルーキー池のハシグロアビ」(ミネソタ州)。
構図が気に入りました。
画面を4分割に。
左下にハシグロアビの姿が。
ハシグロアビを中心に小さな波が輪を描いて。
右上に3本の細い杭が。
その影が3本、手前に。小さな波を受けて、細かく揺れて。
時折、手賀沼印旛沼で、水鳥と杭の風景を撮ることも。
そうしたことをイメージしながら鑑賞しました。

「金色に輝くハシグロアビ」(ジャッド湖、ミネソタ州)。
構図は、両方の羽を広げて、大きく羽ばたくアビを背中側から。
その向こうには、明るい光が。アビの羽先が透けて見えるくらいに...。
写真のみならず、「アメリカの鳥類の中で、アビは最も古い種であり、7000万年前の間、ほとんど変化していない」の旨、種の進化についての言葉もあり。
写真を撮る者は、いろんなことを知っていなければならないのであります。
写真に限らず、で、ありますが...。
どんな鳥なのか、更に知りたく、ハシグロアビをネットで検索してみました。
「ナショナル ジオグラフィック 公式日本語サイト」に、大家の写真とは趣きを異にした、雛を連れたハシグロアビの大判フォトが現われました。

「流氷を渡り歩き獲物を探すホッキョクオオカミ」。
ジム・ブランデンバーグは"オオカミの写真家"とも言われています。
幾つか、展示されているオオカミの作品の中で、"お気に入り"となったのがこの写真です。
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極寒の地、北極圏で、カメラを構えて、じっと待つ。
ホッキョクオオカミが現れる。
宙を飛んでいる姿を捉える。
これこそ、《見させる》写真、プロの写真、かと。
その、宙を飛んでいる姿をアップで。
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ついでに、と申しては何ですが、看板下段の、バイソンと凍える平原の風景もアップで。
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館内は撮影禁止。 受付で「写真展の外側を撮ってもいいでしょうか」と尋ねたところ、「館内の写真が写らないように、入り口の看板だけなら結構です」と了解を得て、撮ったのが、これら3葉の写真です。

これらの"お気に入り"の中で、殊に、「わき上がる嵐雲とハクチョウ」と「ルーキー池のハシグロアビ」が、画風として、"お気に入り"となりました。
これら2作品は、動物写真という感じではなく、鳥と風景が一体となっており、小生が手賀沼で撮る画風と似ているということで。
大家に対し、僭越な申し様ではありますが...。

帰路、新宿ミラノ座にて、映画「ハンター」を鑑賞。
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或るバイオ・テクノロジー企業の依頼を受けたハンターが、絶滅したと言われるタスマニア・タイガー(フクロオオカミ)の生体サンプルを採取するために、タスマニアへ。
動機は今様の不純なことながら、絶滅種を題材にした、サスペンス仕立ての、オーストラリア映画。
結構な作りの映画で、主演のウィレム・デフォーも好演。
タスマニア・タイガーの姿やタスマニアの自然も楽しめる、見方によっては、動物映画とも言える作品でしょう。

この日は、動物の映像三昧の1日でありました。

フォト:2012年2月5日

(完)
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by kazusanokami | 2012-02-10 23:58 | カメラ | Comments(2)
Commented by seascape_point5 at 2012-02-11 16:53
砂漠のオリックス。気に入っています。
図書館に写真集があるので、また再び見てみよう。
Commented by kazusanokami at 2012-02-12 06:50
松柏木殿 
お送りした、リーフレット2部のうちのひとつを使って、紙細工にて「ナミビア砂漠のオリックス/飾り盾」を拵えてください。
写真展に参れずとも、図書館でも作品鑑賞が出来ますね。
"ブラザーウルフ"や"スピリット・オブ・ザ・フォレスト"にも会えますね。


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