『北印旛沼震災被害復旧状況報告』 kn-4
吉高機場から進行方向の道は通行止めとなっている。
一般道に迂回しようと思ったが、一般道の道幅は狭いし、交通量も多い。
未舗装の農道を走ることにした。
空気圧は目一杯、凸凹道の振動がハンドルを握る手に響く。
農道から土手の道を眺める。
白い柵は健全のように見える。
土手の道は部分的に被災しているのかもしれない。
工事をしている様子はない。
農道もそろそろ終わり。
走って来た農道を振り向いてみる。
随分、農道を走ったものだ。
もうすぐ、一般道だ。
一般道を少し走り、甚兵衛大橋の袂に至る。
吉隆揚排水機場から甚兵衛大橋の袂までのCRが通行止め。
甚兵大橋の袂から先のCRは通行可だ。
CRを走る。
捷水路沿いに至る。
"Steel Art Museum"あたりから通行止めとなる。
一服する。
"Steel Art Museum"脇に設けられた、オーストラリアのエアーズ・ロックを思わせるモニュメントを眺める。
モニュメントと面白い形をした樹木の間に、遠く、筑波山が見える。
鋼鉄の山のようなモニュメントは筑波山を表現しているのかもしれない。
このような風景だけを眺めていると、1年前に大震災があったようには思えない。
複雑な気持ちである。
CRと平行する一般道を走る。
里山近くの民家の屋根のブルーシートと白い重しが目に入る。
こういう光景を今でもしばしば見掛ける。
瓦職人が不足しているのであろうか。
捷水路沿いのCRの白い柵が傾いている。
捷水路沿いのCRで、水際まで大きく陥没した箇所もある。
復旧工事は順調に進んでいる。
鶴巻橋の袂に至る。
鶴巻橋の袂から浅間橋の袂までの捷水路沿いのCRは「山田橋下法面崩落危険のため通行止め」の標識。
「山田橋下法面崩落危険」は、震災によるものではなく、震災以前からで、長らく、通行止めとなっている。
捷水路沿いのCRは渓谷の間を走る、なかなか風情のあるCRなんだが...。
迂回路の小さな橋、鶴巻橋を渡る。
フォト:2012年1月7日
(つづく)