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『上総守が行く!』

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2012年 06月 30日

『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8

由比ガ浜を西へ走り、坂ノ下を右折、御霊神社へ向かう。
御霊神社は、江ノ電の踏切と鳥居が目と鼻の先にあり、"テッチャン"の人気スポットであると聞く。
小生は"テッチャン"の趣味はないが、踏切の風景は好きだ。
俄かテッチャンになって、江ノ電を楽しんでみたい、そして、今、凝っている"狛犬コレクション"も、と思い、立ち寄ってみた。

随分な人出だ。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_10263145.jpg
人力車が停まっているということは観光スポットであることの証しであろう。
神社の人気?
それとも、神社と江ノ電踏切のツーショット人気?
何れであろうか...。

これだけの人出である。
安全のため、警備員さんの出動も必要だろう。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_1027865.jpg
鎌倉発藤沢行き江ノ電、通過(写真、右から左へ)。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_10274187.jpg
踏切の手前も向こう側もカメラを手にした人たちでいっぱいだ。

踏切から線路内に立ち入った輩に注意を促したあとの、警備員さんの後ろ姿。
警備員さんも大変だ。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_10281217.jpg
長谷駅方面(※線路内ではなく、踏切から撮影。これ、念のための注釈です)。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_1029023.jpg
極楽寺駅方面(※同上)。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_10291513.jpg
このトンネルの向こうは第9話で登場(※線路内を歩いたのではありません。これ、念のための注釈です)。

御霊神社の謂れ。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_1111921.jpg
読み下してみる。
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御霊神社〔鎌倉権五郎神社〕由緒
当社の創建は平安時代末期と推定され、当初は関東平氏の祖霊を奉祀していたが、後、鎌倉権五郎神社景政公一柱となる。
源頼朝公始め幕府の崇敬篤く「吾妻鏡」に御霊社鳴動して奉幣するなど所処に記事散見する奇瑞ある神社として有名である。
祭神景政公は桓武天皇の末裔、鎮守府将軍平忠道を祖父とし、父鎌倉権守景成の代より鎌倉に住し、鎌倉党武士団を率いる一方、現在の湘南地域一帯(戸塚、鎌倉、鵠沼、藤沢、茅ヶ崎)を開拓した開拓の領守でもある。
景政公16歳にて奥州後三年役(永保3年~応徳8年、1083年~1087年)初陣す。左眼に矢を射立てられしも屈せずして答の矢を射て相手を斃し陣中に帰り、其の矢を抜かんと面部に足を掛けし三浦平太の無礼を刀を構えて叱咤した公の剛気と高い志は歌舞伎にもなり武士の鑑と永く仰がれている。
神徳 祭神の志の高さ強固さを慕う青少年の参拝多し。又、江戸時代より右史実より眼病平癒、除災の神として祈祷多し。
例祭 9月18日、神奈川県指定無形文化財鎌倉神楽(湯立て神楽)の奉納あり。
末社 石上神社例祭7月25日に近い日曜日、御霊の前浜沖の海神に御供(赤飯)を献げ流す「御供流し」の神事あり。
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帰宅後、この謂れを参照しながら、いろいろベンキョーしてみた。
1)「当初は関東平氏の祖霊を奉祀していた」とある。
関東平氏とは、大庭、梶原、長尾、村岡、鎌倉の平家五家。
五家の祖を祀る神社として「五霊(ごりょう)神社」が建てられた。
これがいつの頃からか「御霊(ごりょう)神社」となったのであった。
2)「景政公16歳にて奥州後三年役、初陣す」とある。
これは、陸奥守を拝命した源義朝に従って出陣したのであった。
3)「左眼に矢を射立てられしも屈せずして」とある。
こうしたことから、御霊神社は眼病平癒にも効験があるとのことだ。
4)「歌舞伎にもなり」とある。
これは、歌舞伎の演目「暫(しばらく)」の鎌倉権五郎である。
九代目市川団十郎の「暫/鎌倉権五郎像」が浅草寺境内にあるとのことだ。
5)「例祭として、9月18日には鎌倉神楽の奉納あり」とある。
9月18日は鎌倉権五郎景政の命日で、「面掛行列」が催されるとのこと。
この行列を写真で見ると、奇祭である。
是非、見てみたいものである。

人混みを掻き分けながら、狛犬コレクションに精を出す。
神社の全景や社殿はカメラに収め損ねた。
狛犬コレクションの中からひとつだけアップしておこう。
ほんの一部だが、社殿と参拝客の列が写っているので...。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_12271447.jpg
江ノ電、通過(藤沢発鎌倉行き。写真、右から左へ)。
車外も車内も満員だ。
『六月の鎌倉ポタリング/御霊神社』 jk-8_a0104495_12273325.jpg
神社の謂れ、それを通しての歴史や狛犬を楽しんだ。
そして、何にも増して楽しめたのは、鳥居と踏切を通過する江ノ電のツーショット、そして、それを眺める観光客の姿であった。

フォト:2012年6月23日

(つづく)

by kazusanokami | 2012-06-30 17:52 | 湘南鎌倉ポタリング


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