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『上総守が行く!』

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2012年 09月 11日

『カズ公の夏の股旅日記/難波の巻』 mt-7

8月22日(水)、晴れ。
aks 郷から hrkt 郷へ。
ご老体のご機嫌伺いだ。
8月初旬に転倒して骨折した御見舞いでもある。
途中、ふと、難波の然る神社に巨大な狛犬があることを思い出した。
神社の名も詳しい場所も不詳ながら、先ずは難波に寄ってみることにした。

難波といえば、昔は「高島屋百貨店」、今は、泣く子も黙る(???)、吉本の「なんばグランド花月」。
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チケットあるかと松本に問えば、数日あとまで完売と。
凄い人気だ。
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豚まんの「蓬莱」。
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蓬莱の豚まん、食べたい!
だが、先程、高島屋上階のレストラン街で昼餉を喰っちまった。
次回の楽しみとする。

道行く人に、巨大狛犬の居場所を聞く。
知らん、と。
交番で聞いてみようと思い、そのあり場所を聞く。
吉本の先だと。
巨大狛犬がある神社は、記憶によれば、難波駅の周囲、半径1kmの範囲内。
交番は止め、書店で地図を立ち読みする。
神社の名前すら分からない。
猛暑の中、徘徊する訳にもいかない。
巨大狛犬は次回の楽しみとした。
帰館後の調べで、巨大狛犬は「難波八阪神社」であった。
次回は、巨大狛犬と豚まんのセットだ。
巨大狛犬に代え、場所の分かり易い「今宮戎神社」に行ってみることにした。

難波から暫らく歩くと神社が見えて来た。
「廣田神社」とある。
早速、狛犬コレクション。
『カズ公の夏の股旅日記/難波の巻』 mt-7_a0104495_57239.jpg
狛犬としては特段の目新しいものは見出せないが、特徴的なことは、注連飾りが首に掛けられていることだ。
注連飾りが掛けられている狛犬はときどき見るが、氏子の皆さんに可愛がられている証しだと思う。

この神社の面白いところは、魚のアカエイが神使とされていることだ。
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「アカエの話」
古くから、廣田神社の神使とされてきたアカエ。赤鱝あるいは赤鱏と書くアカエイの関西での呼び名ですが、絵馬として神前に奉納されていますから、ごらんになっていることでしょう。
このアカエ、痔疾をはじめ難病悪疫の守り神として広く信仰されており、アカエを断って、つまり断食をして祈願すれば、霊験あらたか難病も治癒するといわれています。
とくに痔疾にあらたかだとされるのは、アカエの尾に鋭いトゲがとびだしていて、トゲには鋸状の歯が逆向きにならび、これに刺されると傷口が荒れ、その毒によってものすごい痛みを覚えるからで、漁師はアカエをとらえると同時に尾のつけ根からぷっつりと切り落としてしまうそうで、この尾を断ち切ることをアカエを断つことにかけて、トゲに刺された痛みにも似た疾患をなくすといった信心が生まれたのかと思われます。
廣田神社のあるあたり、いまも木津の漁市場があるように、昔は漁師町だったからでしょう。
舟底の冷えなどで漁師に多かったといわれる痔疾がアカエ信仰と結びついたのかもしれません。
もっとも、アカエが美味だったこと、さらに漢方薬として珍重されていたことも、これを断たせることで献上につながったのではないか、かつて廣田神社の宝物に禁裏御所御厨子所 御肴物御用の肴箱があったこととかさねあわせて、ちょっと意味ぶかく思ったしだいです。
額田 武 エッセイスト
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なかなか興味深い話である。
こういうことに遭遇するのが町歩きの楽しみのひとつでもある。
暑いけど...。

エイと言えば、播磨サイクリングロードの途中、江井ヶ島で、「江井ヶ島」の謂れが書かれた説明板を見たことがある。
確か、魚のエイと関わりがあったやに記憶する。
調べてみた。
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むかし、江井島一帯は「嶋」と呼ばれていました。
この「嶋」に港を作った行基というお坊さんが、海上安全の祈とうをしている時、港の中にタタミ二枚ほどもある大きな「エイ」が入ってきました。
村びとたちは、気味悪がってエイを追い払おうとしまさしたがいっこうに去ろうとしません。
行基がエイに酒を飲ませてやると、エイは、満足そうに沖に帰っていきました、このことがあってから、だれいうとなく「エイが向かってくる嶋---鱏向島(えいがしま)」と呼ばれるようになったということです。
また、江井島一帯はむかしから「西灘の寺水」と呼ばれる良い水の出るところとして知られています。
そこで、「ええ水が出る井戸のある嶋」がつまって「江井島」になったともいわれています。
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狛犬もエイも人々に可愛がられているのである。

今宮戎神社。
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下界は相当に暑いが、夏の空に秋の空が混じっている。
『カズ公の夏の股旅日記/難波の巻』 mt-7_a0104495_5565929.jpg
今宮戎神社の狛犬は「胸張り型」だ。
阿形。
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吽形。
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注連飾りと、空。
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雲の動き。
15:01p.m.
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15:13p.m.
『カズ公の夏の股旅日記/難波の巻』 mt-7_a0104495_631083.jpg
JR大阪環状線の新今宮駅から電車に乗ろうと思い、南海電車沿いの道を歩いていたところ、左手に通天閣が見えて来た。
4月の「ザ・タワー~タワーと都市の物語」、5月の「東京タワー」と「東京スカイツリー」に続く、タワー・シリーズだ!
道行く人に、通天閣まで、ここから歩いて、どれ程、掛かるか尋ねた。
「10分くらいとちゃうかな」と。
もうちょっとは掛かりそうな感じながら、猛暑の中を歩いていくには問題ない距離のようだ。
行ってみることにした。

フォト:2012年8月22日

(つづく)

by kazusanokami | 2012-09-11 06:22 | 旅、旅、旅/いろいろな旅


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