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『上総守が行く!』

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2012年 11月 19日

『カズ公の秋の股旅日記/しまなみ海道の巻』 am-30

ハリポタ創立五周年の記念すべき宴を催した、上島町豊島コミュニティセンターを出発する。
皆は、jitensha を四輪に積み込み、分乗して渡船場へ向う。
上総は、自走で渡船場に向う。
午前6時50分、元気に(??)雨は降っている。
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坂道を下る。
前を歩くのは、コミュニティセンターのスタッフさん。
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渡船場に到着すると、丁度、迎えの"OS5号"が到着しつつあった。
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前日は、"村上"船長、自ら、舫いを掛けていたが、この日はコミュニティセンターのスタッフさんがその作業を。
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着桟、完了!
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皆が到着するまで、しばし、"村上"船長と歓談。
「おはようございます。迎えに来て下さり、有難うございます。昨日は弓削に戻ってしまったので、ちょいと、心配をしておりました」。
「豊島に泊まってもよかったのですが、ここは風向きによっては身動きがつかなる島ですので、取り敢えず、弓削に戻りました」。
「身動きがつかなくなるとは?」。
「この渡船場の堤防では、強い東風や北風の波は防げません。去年の台風のときは、コミュニティセンターの下に生えている木々にまで潮を被りました。塩で桜の木は枯れる寸前になりました。風が強く、48時間、身動きが出来なくなりました」。
「なるほど。台風は逆時計廻りだから、台風が通り過ぎたとしても、そういう方向の風が残るんですね」。
そんな会話を交わしながら、コミュニティセンターがある島の高台を眺めるのであった。
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「船長さんは、渡船専門ですか」。
「お客さんを運んだり、荷物を運んだりです。この島は定期連絡船がないので、海上タクシーが必要です」。
「なうほど、海上タクシーというんですか。まさに、その名はぴったりですね」。
「声が掛かれば、愛媛県側でも広島県側でも、何処へでもお迎えに参ります。毎年夏に、豊島に来て下さる今治のお客さんがいます。豊島に来て戴くには海上タクシーが絶対に必要ですので、頑張ってやっています。お客さんあっての豊島、海上タクシーあっての豊島ですから」。
これまで、チャーター船とか船名の"OS5号"と綴って来たが、「海上タクシー」という、ぴったりの良い言葉があったのだ。

四輪分乗組が到着した。
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愛馬を積み込む。
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撮影した数多の写真を整理しながらブログの編集をやっていると、このライトグリーンの雨具を着た殿様は、よー、働く殿様であることがよく分かる。
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愛馬積み込み、完了!
全員乗船、完了!
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「今度、天気のよいときに、また来てくださいね~っ」。
「お世話になりました。また、来ま~すっ」。
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”村上”船長が操船する海上タクシーは、因島土生港に向け、豊島を離れたのであった。

=備忘録=
船長さんのいう「昨年の台風」を調べてみたところ、昨年9月3日、午前10時頃、高知県東部に上陸した大型の台風12号のことのようだ。
進路図を見ると、高知県東部から北上しており、船長さんのいう通り、相当に東から回り込む風が強かったと思われる。
余談ながら、2年前、ハリポタのメンバーと共に八重山諸島を旅した際、石垣島のタクシー運転手さんと波照間島のことが話題となり、運転手さん曰く「サラリーマンさんは絶対に波照間島へ行ってはいけませんよ。台風は勿論、ちょっと時化ても戻れませんから、会社も休まなければなりません。嵐が過ぎても連絡船が出ないこともあります。何故なら、外洋ですから、うねりが残るからです。連絡船が出ないということは食料がなくなるということでもあります」と。
豊島で海上タクシーの船長さんと会話を交わしながら、波照間の話を思い出したのであった。
島遊びには、それなりの覚悟が必要なのであった。

フォト:2012年9月30日

(つづく)

by kazusanokami | 2012-11-19 10:25 | 旅、旅、旅/いろいろな旅


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