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『上総守が行く!』

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2013年 06月 13日

『麦秋の小貝川を走る』

マイ・ホーム・コース、手賀沼を走っていると、稲の緑の中に茶色く色づいた区画が目に入る。
麦の実り、麦秋である。
麦秋、いい言葉だ。
いい言葉だと思いながら、幾度が走った小貝川CR周辺の麦畑の風景も目に浮かぶ。
ドラポタ、6月定例は「麦秋の小貝川を走る」と題し、小貝川CRを走ることにした。

6月8日(土)9時、JR我孫子駅に集合。
メンバーは、伊豆守殿、南国守殿、そして、上総の三名。
コンビニで昼餉の握り飯を調達し、出発。
コースは、我孫子駅~新大利根橋~守谷~稲豊橋/小貝川渡橋~小貝川左岸CRを遡る~福岡堰~折り返して、小貝川右岸CRを下る~稲豊橋~専称寺/間宮林蔵墓所~間宮林蔵生家~岡堰・中島&龍神岬~ひたすら、河口を目指し、走る~豊田堰~河口~栄橋/利根川渡橋~布佐~手賀川CR~手賀沼CR~我孫子駅。

稲豊橋から小貝川左岸CRを上流に向け走り、福岡堰を目指す。
小貝川は、河川敷の広い利根川や荒川などと異なり、川の流れとサイクリングロードの距離が近く、気持ちがよい。
「そろそろ、沈下橋が見えて来ます」。
沈下橋を背景に「今日の jitensha」。
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沈下橋を眺める。
「福岡堰で折り返したら、右岸を走りますんで、帰りにこの沈下橋を渡りましょう」。
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遠く、筑波山を背景に「麦秋」を一枚。
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福岡堰に到着。
冬場は河原が見えるくらいに水量が少ないが、この時期は満々と水を湛え、湖のようになっている。
筑波山を借景に「今日の jitensha/その2」。
『麦秋の小貝川を走る』_a0104495_1515183.jpg
福岡堰の公園で昼餉を摂る。
火器、コッヘル、水の、ミニ野点セットを持参。
湯を沸かし、即席味噌汁を作る。
食後の珈琲も。

堰を渡り、右岸へ。
折角だから、筑波山を借景に「今日の jitensha/その3」を。
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小貝川右岸を走り、下流に向う。
沈下橋が見えて来る。
「伊豆さん、南国さん、ちょっと演出させてください。私が先に渡ってカメラを構えますんで、それから渡ってください」。
『麦秋の小貝川を走る』_a0104495_1515378.jpg
「次は上総さん」と伊豆さんがカメラマンになって、同様に。
『麦秋の小貝川を走る』_a0104495_15155556.jpg
「ここで必ず撮る構図があるんです」と上総カメラマンは橋の下へ。
『麦秋の小貝川を走る』_a0104495_15161461.jpg
稲豊橋を過ぎた辺りから間宮林蔵ゆかりの地となる。

先ず、専称寺に立ち寄る。
2009年秋、「伊能忠敬、間宮林蔵ゆかりの地を訪ねて」と題し、各地をポタリングした際の薀蓄含蓄を伊豆殿と南国殿にご披露し、間宮林蔵が1808年(文化5年)の樺太探検前に自ら建立した墓と両親の墓、そして、1908年(明治43年)に建立された顕彰碑「間宮先生埋骨之處」をご案内。
以前、訪れたときにはなかった、真新しい石像が境内に建立されていた。
胸に子供を抱き、足元に二人の子供が纏わりついている姿からして、子安観音菩薩と思われる。
よきお姿である。
『麦秋の小貝川を走る』_a0104495_15163314.jpg
専称寺に程近い、間宮林蔵の生家と記念館に立ち寄った。
生家の床は黒光りする程によく磨かれていた。
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記念館はこれまで無料であったが、7月から有料になるとのことだった。
無料であることに越したことはないが、維持費は必要だ。

岡堰。
間宮林蔵、十代半ばの頃に堰を築く方法によい知恵を出し、これが幕府の役人に評価され、探検家への道に繋がる切っ掛けとなった場所だ。
昭和期の遺構。
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現在の堰。
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遺構の脇に「堰水普沃土潤」と刻まれた碑があり、その裏面には岡堰の設計、建設に携わった建設省の人たちの名前も刻まれている。
そのことをブログに綴ったところ、見知らぬ方ながら、そのご子息から「父の足跡が分かり、感謝」との書き込みを頂戴したことがあった。
そのブログは、2009年10月15日付『伊能忠敬、間宮林蔵師弟ゆかりの地を訪ねて/下総国岡村編』第16話と同17日付第18話である。

小貝川右岸CRを河口に向け、どんどん走る。
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水戸街道やJR常磐線を横切り、数キロ走ると豊田堰が見えて来る。
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豊田堰で一服。
そして、利根川に流れ込む河口を眺める。
布佐、手賀川CR、手賀沼北岸CRを経由して、我孫子駅にゴールとなった。
走行距離、久々の80km超。
仲間が一緒だと、これくらいの距離も苦にならない(ホンマかな?)。
幾度も走ったコースだが、何度走っても楽しめるコースだ。
福岡堰、岡堰、豊田堰の関東三大堰、間宮林蔵、麦畑、沈下橋、鳥の声など、盛りだくさんの小貝川ポタリングであった。

フォト:2013年6月8日

by kazusanokami | 2013-06-13 20:09 | 小貝川ポタ


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