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『上総守が行く!』

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2013年 06月 18日

『手賀沼CR/騎馬民族的ポタリング』

『手賀沼CR/騎馬民族的ポタリング』_a0104495_7155426.jpg
6月18日、朝から晴れ。
手賀沼西岸のカワセミ・スポットに出掛ける。
子カワセミに大いに遊んで貰った。
関東の jitensha 仲間、ドラポタ藩内の日程連絡に関わる電子飛脚便交信の中で、武衛さんより一句、到来。
「万緑に翡翠の水音跳ね返る」
名句である。

昼時となった。
子カワセミの出がなくなった。
1時過ぎまで待ったが、午前中の何度もの登場に拘らず、再登場せず。
「かわせみや満腹なのか現れず」 霹靂火
駄句、お粗末さま。

こちらは空腹。
一旦、屋敷に戻り、遅めの昼餉を摂る。
今日は、同じ場所にずっといたので、<農耕民族>的スタイルになってしまった。
弓矢を担いで野鳥を追いかける訳ではないが、カメラを担いで jitensha で走り回りながらの探鳥、即ち、<狩猟民族>的スタイルをモットーとしている小生としては、走り足らずの状態にあった。

夕方、曇り空となった。
今日の昼間の暑さからして、曇り空は有難い。
カメラを担いでの jitensha はいつも小径車"ベデワン・ホワイト"なるも、夕方ポタリングは走り優先と考え、大口径車"還暦創輪号"で出掛けた。
過日、関西のjitensha 仲間の松柏木さんから「狩猟民族より、江上波夫風に騎馬民族の方が格好ええんとちゃうん」との話を貰った。
「弓矢、否、カメラ担いでの探鳥やから、狩猟民族にしとくワ。騎馬民族は侵略的なイメージやし」と答えたものの、ノー・カメラで背高で眺めのよい大口径車となれば、<騎馬民族>的スタイルと言ってもよいだろう。
ということで、前言訂正!
なお、<騎馬民族>的スタイルであっても、カメラは携行している。
<狩猟民族>的スタイルのときは一眼レフ、<騎馬民族>的スタイルのときはコンデジを携えて、である。

手賀沼南岸を走っていたところ、田んぼの中に入り込んでいるコブハクチョウのファミリーが目に入った。
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合鴨農法ならぬ、白鳥農法かな?
そんな訳はないだろう。
田んぼの中で、親鳥が幼鳥に採餌の方法を教えているのであろう。

ハス群生地に差し掛かる。
5月の初めにハスの葉が出だしたと思ったら、あっという間にフレッシュな緑が湖面を覆い尽くした。
更に夏に向えば、葉は益々色が濃くなり、河童が傘に使えるように益々大きくなっていくこととなる。
久方ぶりの還暦創輪号である。
ハス群生地をバックに記念撮影(???)をする。
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この季節、手賀沼南岸CRでは、ネムノキの花を見ることができる。
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ネムノキは、何故、漢字で「合歓木」と書くのだろうと、これを調べていたところ、芭蕉が「奥の細道」でこんな句を詠んでいることを知った。
「象潟や 雨に西施が ねぶの花」(きさがたや あめにせいしが ねぶのはな)
象潟は、その昔、その名の通り、海だったのである。
西施は中国の美女の名で、その逸話から「傾国」や「傾城」の言葉が生まれたとのこと。
句意は「象潟の雨に濡れて咲いている合歓の花は(かの美女の誉れ高い)西施が(目を閉じて)眠っているかのような趣である」。
芭蕉は、故事や歴史、先達が詠んだ和歌などに精通し、それらに照らして詠んでいる句がある。
こちとらは、アンチョコがないと芭蕉の句が理解出来ない。
悔しい!

「合歓木」の由来も綴っておこう。
ネムノキは夕方になると葉と葉をあわせて閉じて眠っているよう見えるところから、日本語では眠(ねむ)、或いは、眠(ねぶ)の木と言い、漢語では合歓となっているとの由。
これからは「眠(ねぶ)の木」と言うことにしよう。

つい、先日、松柏木さんのご推奨により"LINE"をスマホに立ち上げた。
"LINE"は無料で通話とチャット風電子飛脚便交信が出来る優れものである。
で、松柏木さんから"LINE"を通じて「カワセミ三昧。外で遊んで、昼に帰って、ご飯食べて、また、外へ行く。まるで少年。実にええことです」とのメッセージを頂戴した。
「少年とは嬉しいですね。少年ならぬ、症年かもしれんけど。夕焼け小焼けのメロディーが流れてもまだ外で遊んでいる不良症年 hekirekikakun」と書き込み、返信。

夕方6時半、カワセミ・スポットの池には既に街灯が点っていた。
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もうひとつのスポット、ミニ親水池にも既に街灯が点っていた。
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<農耕民族>的スタイルと<騎馬民族>的スタイルで過ごした一日であった。

フォト:2013年6月18日

by kazusanokami | 2013-06-18 23:58 | 上総の昼餉散歩


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