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『上総守が行く!』

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2007年 12月 22日

『しまなみ海道討入/尾道千光寺大願成就祈願』 #7

(追補)

『しまなみ海道討入/尾道千光寺大願成就祈願』第六話で、しまなみ街道の旅そのものについては、五木ひろしが唄う『よこはまたそがれ』風に、単語を並べる“手法“で綴り、詳しくは、歩録提携先に振りましたが、エピソードと申しますか、頼まれ事と申しますか、ひとつ、ふたつ、追補として、此処に書かせて戴きます。

因島で『はっさく屋』さんという店に立ち寄りました。
此の店では、“はっさく大福”と名付けられた美味なるものがあると聞き及び、立ち寄ったものです。

“七人の侍”の皆々、先ずは、“はっさく大福”を食し、「こりゃ、旨い!」、「八朔の苦味がたまらん!」、「いちご大福より旨い!」、「もう一個、食そうかな」、「次はどれを食そう」などと、大騒ぎで御座いました。

酒と甘味の両刀使いである人麻呂殿などは“はっさく大福”のみならず、“地酒大福”、“みかん大福”と立て続けに食しておりました。しかも、口の周りに、白い“お粉”を付けて...。まさに、名前の通り、お公家さんの如きに御座いました。

更に、「配達には、どれくらい、日数が掛かるの?」、「賞味期限は?」と叫びながら、宅配便にて屋敷に送る手配をする御仁も居りました。

暫し、店主殿と会話。
「多数、お越し戴き、誠に有難とう御座います。当店の事を何処で知られましたか」。
「何処でどうこうではなく、此の近くに来た人たちは、必ず、此処に立ち寄るとの事にて、全国津津浦浦に知れ渡っているお店ですぞ。このはっさく大福、ホントに美味に御座いますなあ」。
「有難き事。是非是非、お帰りになられた後に、宣伝して下さい」。

皆々、すっかり、いろんな大福に満足し、宅配便の手配も終え、さて、出発と思いきや、まだ、一人は店の中。

「マダ、食ットル奴ガ、居ルンカ!御典医殿ヤナ!」と。
これ、○○守殿の言葉。
ちょいと、口 x 3 (口が三つの漢字)のない物言いにて、本人の名誉(?)のために、名前は伏字とします。

御典医殿曰く「何にも食べてないでー。蜜柑を差し上げるとのことで頂戴していたところや」と。
かなりの数の蜜柑が入った白い袋が御典医殿の手に。

「此れは昼餉のデザートにしよう」と言う御仁も居れば、「わたしゃ、持つのは嫌じゃ」と言う御仁も。
御典医殿、黙ってjitenshaのハンドルに白い袋をぶら下げて、出発となりました。

途中、矢張り、御典医殿が可哀想という事で、朝の日の光が映える青い海を眺めながら、皆で蜜柑を食しました。
「こりゃ、旨い」、「因島は広島だから、広島みかんじゃ」とか、当たり前と言うか何と言うか、訳の分からないことを宣いながら、有難く、味わわせて戴きました。

其れでも、まだ、幾つか残っており、其れは昼餉のデザートとする事になりました。
各々、自分の食する分は背嚢へ。
しかし、筆者も含め、ズボラ組も何人か。
持つのは、申すまでもなく、御典医殿でした。(御典医殿、ゴメンね)

以上が、はっさく屋の店主殿に頼まれた“宣伝”に絡んでのエピソードです。

宣伝のひとつとして、『はっさく屋さん』の場所をご紹介しておきましょう。
安芸国尾道郷因島田熊町4862-10(因島南インター付近)
詳しくは、インターネットでお調べ下さい。

「しまなみの旅」では、『はっさく屋さん』以外にも御世話になった処が多々あります。
名前を列挙します。

生口島『漁師の店 しま一』:
此処で昼餉を摂りました。
穴子丼、刺身定食...。

大三島『三島(サントウ)の湯』:
多々羅大橋傍の“塩湯”温泉でした。

伯方島『光藤旅館』:
此処で一泊しました。
食べ切れぬ程の海の幸の数々が...。

大島『村上水軍博物館』:
“歴史徘徊病”の筆者としては、鎧兜の試着、書状の折り方なども含め、大変興味深いものでした。

大島(来島海峡大橋近くのワーフにある店。みちの駅?):
此処で、七輪で焼く、海鮮バーベキューの昼餉を摂りました。

今治『清正の湯』:
いろんな風呂があり、今、流行のスタイル。
一人ジャグジーが疲れを癒してくれました。

今治『千倉』:
此処で神戸行きフェリーの出発時間まで小宴。
中骨を外にピンと出し、油でカラッと揚げた、小鯵の梅揚げが美味でした。

今治/神戸『ダイヤモンドフェリー』:
ラウンジのテーブルに数々の飲み物が並びましたが、筆者は、ウーロン茶を一杯飲んだだけで、ソファーでzzzでした。
「おい、客室に戻るぞ」との声で、客室の二段ベッド下段に潜り込み、エンジンの音を聞きながら、まどろみました。

何れも、詳しくは、インターネットでお調べ下さい。

筆者のサイクル・メーター表示の走行距離を書き残しておきます。
筆者は、某御殿様二人のように、忘れ物を取りに逆走はしておりませんので、比較的、実態に近い走行距離ではないかと思っています。

・初日、尾道から伯方島“光藤旅館“まで:57.7km
・初日から二日目、来島海峡大橋下の昼餉時までの累計:77.76km
・初日から二日目夕、今治渡船乗り場までの累計:106.96km
・初日から三日目朝、六甲アイランド船着き場経由新神戸駅までの累計:123.45km

二日目、来島海峡大橋下、昼餉着時までの累計77.76km。
"77.77"の七並び、フィーバー直前。
偶然の為せるワザ。
筆者のカメラは電池切れにて、摂津殿のカメラに収めて貰いました。

三日目、新神戸駅着時までの累計:123.45km。
12345と、一気通貫。
此れも偶然のなせるワザ。
気持ち、良し!

富籤 ”Loto 6” 好きで、数字に拘る上総に御座います。

B級グルメで、もう一度、食べてみたい物は?との質問があれば、”はっさく大福”は、そのひとつに入るでしょう。

《しまなみ街道討入/尾道千光寺大願成就祈願、追補、完》

2007年師走吉日
上 総

by kazusanokami | 2007-12-22 11:55 | しまなみ海道2007


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