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『上総守が行く!』

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2009年 07月 28日

『都内ビル日陰ポタ/染井霊園とその周辺』 mp-4

先日、趣味の忠臣蔵の一環として2006年に訪れた「吉良家ゆかりの地、訪問記」を整理していたところ、清水一学と共に赤穂浪士の討ち入りを迎え撃った吉良家家老小林平八郎の墓が巣鴨の慈眼寺(じげんじ)にあるとの走り書きのメモがあったので、同寺を訪れてみることにしました。

旧古河庭園から西へ迷路のような住宅街を走り抜けると上手い具合に白山通り沿いの巣鴨の商店街に出ることが出来ました。
交番で慈眼寺の場所を尋ね、「白山通りを滝野川方面に少し走ると豊島市場があります。そこを右手に入ると染井霊園があります。慈眼寺はその近くです」と教えて貰えました。

教えられた通りに走り、迷うことなく、染井霊園に至りました。
染井霊園は広い墓地で、垣根に墓地の区画地番(地番と言ってよいのか?)を記した案内板が掲げられていました。
『都内ビル日陰ポタ/染井霊園とその周辺』 mp-4_a0104495_20142784.jpg

案内板には、墓地の周辺の寺院やこれらの寺院に墓がある著名な人物などの名も記されていました。
一部、小生の知らない人物の名もあり、帰宅後、調べてみました。

案内板に記された寺院と著名な人物の名および小生の調べは次の通りです(写真、左上から逆時計回りの順で)。

・専修院/伊藤伊兵衛屋敷跡
伊藤伊兵衛は江戸時代にこの地で代々園芸を営んでいた植木屋で、園芸に関する著書を数多く残しているとのこと。

・蓮華寺/夏目成美(せいび)
夏目成美は江戸時代の富裕な札差で、俳人でもあり、一茶の庇護者でもあったとのこと。

・勝林寺/田沼意次

・慈眼寺/芥川龍之介、芥川比呂志、芥川也寸志、谷崎潤一郎、小林平八郎、司馬江漢

・本妙寺/遠山金四郎、千葉周作、本因坊歴代、天野宗歩、森山多吉郎、明暦の大火供養塔(振袖火事)
天野宗歩(そうほ)は江戸時代末期に活躍した将棋指しとのこと。
森山多吉郎はアメリカ人マクドナルドから直接英語を学んだ日本最初の通詞で、ペリー来航のときに通詞を務めたとのこと。
明暦の大火(振袖家事)は、明暦3年(1657年)、当時の江戸の大半を焼失するに至った大火災。
振袖火事と呼ばれる所以については、ここでは割愛します。

小林平八郎のみならず、それを切っ掛けに、著名な人物の墓所やその人物について知る機会を得たことは、"歴史徘徊病"の小生にとって嬉しい遭遇、発見でした。

因みに、染井霊園の一画は水戸徳川家の墓所になっているとのこと。

染井霊園脇を走り、本来の目的地、慈眼寺へ向かいました。

フォト:2009年7月25日

(つづく)

by kazusanokami | 2009-07-28 20:44 | 都内ポタリング


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