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『上総守が行く!』

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2009年 08月 05日

『ジョサイア・コンドルゆかりの地を訪ねて/三菱一号館』 jc-1

都内ポタリングで神田駿河台のニコライ堂や北区西ヶ原の旧古河庭園などを訪れた際、これらの建物が英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計であることを知りました。
また、我が友、摂津守殿が東京出張の際に撮ったと思われるニコライ堂がブログに掲載され、併せ、ジョサイア・コンドルについても、触れられていました。

そうしたことから、ジョサイア・コンドルにつき、少し調べてみました。

ジョサイア・コンドル(Josiah Condor)。
『ジョサイア・コンドルゆかりの地を訪ねて/三菱一号館』 jc-1_a0104495_2113753.jpg

1852年、ロンドンに生まれる。
1877年(明治10年)、工部省の「御雇い外国人」として来日。
工部大学校造家学科(東京大学工学部建築学科の前身)の教師として日本人学生に建築学を教える。
併せ、工部省の顧問も務める。
1888年(明治21年)、建築事務所を開設。
1893年(明治26年)、前波くめと結婚。
1920年(大正9年)、東京で死去。享年67歳。
後に「日本近代建築の父」と呼ばれる。

彼の設計による建物は関東大震災や戦災で失われたものもある一方、都内に現存する建物(復元を含む)が9ヶ所あることが判りました。
また、彼の銅像が東京大学構内にあることや墓所が護国寺にあることも判りました。

「日本近代建築の父、ジョサイア・コンドルゆかりの地を訪ねて」と銘打ち、これまでに訪れたこともあるところも含め、コンドルゆかりの地を巡ってみることにしました。

コースは、ふたつに分けてプランしました。

<コースその1>
三菱1号館/千代田区丸の内~綱町三井倶楽部(旧三井家倶楽部)/港区三田~三菱開東閣(旧岩崎弥之助邸)/港区高輪~清泉女子大学本館(旧島津家袖ヶ崎邸/品川区東五反田~目黒雅叙園旬遊紀(岩永省一邸)/目黒区下目黒~妙法寺鉄門/杉並区堀ノ内

<コースその2>
旧岩崎邸庭園(旧岩崎久弥邸)/台東区池之端~東京大学構内銅像/文京区本郷~ニコライ堂/千代田区神田駿河台~護国寺内墓所/豊島区大塚~旧古河庭園(旧古河虎之助邸)/北区西ヶ原

8月1日、<コースその1>を巡ってみることとし、JR日暮里駅まで輪行、上野、秋葉原、神田を経由して丸の内へ。

丸の内/三菱一号館。
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『ジョサイア・コンドルゆかりの地を訪ねて/三菱一号館』 jc-1_a0104495_20565254.jpg

1894年(明治27年)、竣工。
1968年(昭和43年)、解体。
2007年(平成19年)2月、復元工事開始。
2009年(平成21年)4月、竣工。
2010年(平成22年)4月、「三菱一号館美術館」としてオープンの予定。

ジョサイア・コンドルの教え子の一人、辰野金吾の設計による、あの「東京駅煉瓦造り駅舎」も、現在、当初の景観通りに復元工事中。
丸の内界隈はレトロな雰囲気の街になりつつあります。

丸の内から霞ヶ関へ。

フォト:
ジョサイア・コンドル肖像/2009年8月4日、テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」より(セピア色変換)
三菱一号館/2009年8月1日

(つづく)

by kazusanokami | 2009-08-05 21:21 | J. コンドルゆかりの地を訪ねて


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