2009年 10月 05日

『伊能忠敬、間宮林蔵師弟ゆかりの地を訪ねて/江戸編』 im-9

平野2丁目の間宮林蔵の墓所から、平野1丁目の間宮林蔵の菩提寺、本立院(ほんりゅういん)へ。

本立院。
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境内に建立された碑。
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「間宮林蔵先生之(塋域) 総理大臣鳩山一郎 書」と刻まれています。
鳩山由起夫さんは、つい、先日、新たに総理大臣の任に就かれたばかり。
この日、お祖父さんの書に遭遇するのも奇縁かと...。
何故、鳩山一郎総理大臣が揮毫されたんだろう、大臣と本立院さんや間宮林蔵さんはどういう関係なんだろうと、いつもの、何故?、何故?の"悪癖"が頭をもたげました。
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何故?何故?の次に、どう見ても、「塋」、「域」と読める文字は、それで正しいんだろうかとの疑問も。

それらの疑問以外に、企画書の段階で、あれこれ、知りたいことがあったので、寺務所へ。

中から現れたご婦人に「お彼岸でお忙しいところ、申し訳ないことですが、幾つかお教え願いたいことがあります」と用向きを伝えたところ、「住職は不在ですが、私で分かることは、お答えしましょう」と。

「お寺と間宮林蔵さんのお墓が離れていますが、何故でしょうか」。

「昔は、林蔵さんのお墓のあった辺り一帯が当院の墓地でしたが、墓地移転で、林蔵さんのお墓だけ、あちらに残しました」。

「先ほど、林蔵さんのお墓にご老人夫婦がお墓参りをなされていました。間宮家の縁者の方だったのでしょうか」。a0104495_23434758.jpg
「林蔵さんには子供さんがおられず、養子さんをとったとのことです。ご老人夫婦の旦那さんが林蔵さんのお孫さん、年齢的には一番下のお孫さんではないかと思います」。

間宮林蔵さんは1780年生まれで、1844年に死去。約200年で三代、年齢的に、それで合うか...。そんな詮索よりも、お彼岸に花を手向けられる縁者が居られることが尊いことかと...。

「この界隈には、こちらのお寺の名と同様に、院の付く名前のお寺が沢山ありますが、何故でしょうか。塔頭なのでしょうか」。

「この辺りは、皆、日蓮宗のお寺です。一筋、向こうに、日蓮宗の浄心寺というお寺があります。当院も含め、院の付くお寺が浄心寺の塔頭のようにも思えますが、塔頭かどうかはよく分かりません...」。

碑の書を見て、疑問が湧きましたが、それらは聞き忘れました。

疑問が残ったままでは、精神衛生上、、よろしくないので、そして、物事は正しく知らねばならないので、後日、本立院さんに電話で確かめてみました。

ご住職らしき男性の方が応対下さいました。

過日のご婦人との会話をリピートし、塔頭云々について、聞いてみました。
「当院について、塔頭と書かれることがありますが、塔頭ではありません。塔頭には山号はありませんが、当院は妙栄山という山号があります。因みに、浄心寺さんの山号は法苑山です」。

本立院の本堂のフォトを仔細に見ると、確かに、「妙栄山」とあります。
また、別途、ブログに掲載予定の浄心寺の門のフォトを見ると、確かに、「法苑山」とあります。

更に、碑の書について、聞いてみました。
「鳩山一郎総理大臣と本立院と間宮林蔵先生の間には何も関係はありませんが、東京都間宮林蔵顕彰会が時の総理大臣鳩山一郎さんにお願いしたということです」。

碑に刻まれた「間宮林蔵先生之(塋域)」の文字についても、聞いてみました。
「塋域です。エイイキと読みます。お墓の意味です。辞書で調べてみて下さい」。

広辞苑で調べてみました。
「塋域/はかば、墓地、兆域」。
兆域なる新しい言葉が出て来ました。
兆域についても調べてみました。
「兆域/陵墓の区域、はかば、墓所」。

ひとつ、ふたつと、また、賢くなりました。

浄心寺に立ち寄ったのち、清澄通り、月島/もんじゃ街と路地、越中島/明治丸、晴海通り/勝鬨橋、東銀座/歌舞伎座、銀座/歩行者天国、有楽町/マリオンとガード下、丸の内仲通り、丸の内/東京駅工事現場、大手町をポタリング。
(立ち寄り先の様子は、追って、別途のブログにて...)

JR神田駅から輪行にて帰還。

天気は今ひとつでしたが、歴史散策、会話、カワセミに遭遇などなど、枚挙に暇のない程に、楽しく、有意義なポタリングでした。

フォト:2009年9月19日

(「江戸編」、完/「常陸国上平柳村編」に続く)
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by kazusanokami | 2009-10-05 23:59 | 伊能忠敬、間宮林蔵ポタリング | Comments(4)
Commented by seascape_point5 at 2009-10-06 21:10
次々に疑問がわき、次々に解決。
知的好奇心の趣くままの探索、楽しいことです。
ポタの効用は身体にも頭にもよいことだらけですね。
Commented by kazusanokami at 2009-10-06 21:30
六々守殿 
ええ加減で済ませとけば、ええんですけど、済まされへんのんです。
困ったビョーキや。
「常陸国上平柳編」に取り掛かり中で、ドラフトは出来上がっているのに、まだ、、あれも調べとかな、これも調べとかなと、先に進みまへん。
そこそこのところで、ドラフトは終わりにして、アップに取り掛かりますぅ。
Commented by imba_potter at 2009-10-06 22:16 x
大変興味深い一文を読ませて頂きました。しかし、本当にご熱心な探求に、唯のサイクリストの自分が寂しくなります。これからも勉強、楽しみにしています。
Commented by kazusanokami at 2009-10-06 22:29
印旛歩駄守殿 
走るスタイルが異なるだけです。
貴殿の「累計標高差875m」のような走りに憧れますが、小生にはimpossible!
鼻歌ポタ、歴史探訪の文字通りのポタリングです。
続編、只今、作業中です。


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