薄氷の中で眠る白鳥。
隣りの田圃では、ドンゴロスの如くに丸まり、眠る白鳥たち。
「白鳥の郷」を愛する皆さん、寒中、カメラを携え、ご苦労様です。
かじかむ手も、工夫次第...。
大給守殿はデジスコを覗いたことがないとのこと。
ちょいと覗かせて戴こうと、少し離れた場所で三脚を立てているミスター・デジスコさんに話し掛けてみました。
鼻水を一筋垂らした、ミスター・デジスコさん曰く、「アメリカ・コハクチョウを狙っているんです。今日は、まだ、二羽しか見掛けていません」。
「アメリカ・コハクチョウ!?」、大給殿と上総、発する言葉が期せずして一致。
「この鳥ですよ」と既に撮った写真をデジスコを通して見せて下さいました。
「ここに居るのは殆どがコハクチョウかオオハクチョウ。どちらも嘴が黄色い。アメリカ・コハクチョウは嘴が黒い。コハクチョウやオオハクチョウの幼鳥の嘴も黒いけれど、これは灰色の羽で識別できます」。
「黒い嘴。よく分かりました」。
漫然とハクチョウを見ていたことを恥じ入るばかりながら、こういうヒントを下さる御仁は誠に有難きもの。
ホントは自慢話めいているときもありますが、素直に、先達はあらまほしきことなり。
今一度、「白鳥の郷」に掲げられた写真で、ハクチョウの種類を確認してみました。
アメリカ・コハクチョウの名はありません。
やはり、先達はあらまほしきことなり。
あれこれ、ベンキョーしているうちに、ハクチョウたちは、そろそろ、お目覚め。
ドンゴロスさんたちも、お目覚め。
「おはよー」。
フォト:2010年1月16日
(つづく)