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『上総守が行く!』

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2010年 04月 17日

「風景/讀賣」

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「瓦版(かわらばん)/
粘土に文字、絵画などを彫刻して瓦のように焼いたものを原版として一枚刷りにした粗末な印刷物。
江戸時代、事件の急報に用いた。実際は木版のものが多い。
⇒読売(よみうり)」
(出典/広辞苑)

「読売(よみうり)/
江戸時代、社会の重要事件を瓦版(かわらばん)一枚刷りとし、街上を読みながら売り歩いたもの。また、その人。
今日の新聞の役目を果したが、のちには歌謡風に綴り、節をつけて読み歩くようになった。」
(出典/広辞苑)

「瓦版(かわらばん)/
江戸時代、天変地異や大火、心中など時事性の高いニュースを速報性を以て伝えた情報紙のこと。
妖怪出現など、娯楽志向のガセネタもある。
街頭で読み上げながら売り歩いたことから、読売(讀賣)ともいう。
木版摺りが一般的。また、多くは一枚摺り。絵入りのものなどもあり、幕末期には多く出版された。
明治初期までは出版される事があったというが、その後は新聞の登場などにより衰退した。
現存する最古の瓦版は大坂の陣を記事としたものである。
現在では、掲示板の意で用いられることもある。」
(出典/wikipedia)

タイトルは「瓦版」にしようかと思うも、いや、「讀賣」だろうと、念の為、広辞苑とwikipediaを紐解いた次第です。

「讀賣」で思い出したこと、それは、20年前、倫敦に住まいしていた頃のことです。

オフィスから帰宅する際、いつも、地下鉄のコンコースで新聞売りのおじいさんが何やら叫んでおりました。
地下道なので声が響き、聞き取り難い言葉でした。
同僚のnm君と「あれって、何て言っているんだろうね」といつも話をしておりました。
何にでも興味を持つ同僚のnm君、或る日、そのおじいさんに「何て言ってるの?」と声を掛けました。
おじいさん曰く、「"Evening Standard"と言っているんだよ」と。
確かに、おじいさんが手にしているのは、タブロイド版の夕刊紙"Evening Standard"でした。

後日、秘書にこの話をしたところ、「あれはCockney(コックニー)だから何を言っているのか皆さんには分からないのが普通ですよ」と聞き、一安心したものでした。

このとき、初めて、Cockneyを題材としたミュージカル「マイ・フェア・レディ」の物語と現実が繋がったのでありました。

「瓦版」、「讀賣」からの、上総、得意(???)の余談となってしまいました。
では、「瓦版」、「讀賣」の話題はこのあたりで...。

フォト:2010年4月10日、浅草花やしき通りにて

by kazusanokami | 2010-04-17 11:57 | 風景


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