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『上総守が行く!』

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2010年 04月 23日

「松戸・市川・船橋歴史探訪&ひさご亭美ぃ級グルメの旅」 mi-2

「二十世紀梨誕生の地」/松戸市「二十世紀が丘公園」にて。
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今では、店先で見る梨は幸水や豊水が主流なるも、上総が子供の頃は、梨と言えば二十世紀や長十郎であった。
二十世紀は鳥取県で生まれた品種と長らく思っていたが、数年前に、ここ、松戸市が発祥の地であり、二十世紀が丘という地名があることを知り、是非、訪ねてみたいと土地であった。

フォトの「二十世紀梨誕生の地」の碑に刻まれた碑文で、松戸覚之助の功績を知るも、更に調べてみた。

二十世紀(にじっせいき)は青梨系の中生種で、和なし生産の13%を占める生産量第3位の品種である。
また、鳥取県産なしの8割を占める。
青梨系の代表品種で、一般的な唯一の青梨。
1888年に、現在の松戸市で、当時13歳の松戸覚之助が、親類宅のゴミ捨て場に生えていたものを発見した。松戸は「新太白」と名付けたが、1898年に、渡瀬寅次郎によって、来たる新世紀(20世紀)における代表的品種になるであろうとの観測と願望を込めて新たに命名された。
なお、当時は西暦の概念さえまだ一般的ではない時代であったため、非常に先進的な命名と言える。
その後、1904年に鳥取県に導入され、鳥取県の特産品となった。
花は鳥取県の県花に指定されている。
発祥の松戸市を含む関東地方では現在あまり栽培されなくなっている。

現在の品種別生産量のランキングは、第1位/幸水、第2位/豊水、第3位/二十世紀、第4位/新高とのこと。

上述の通り、二十世紀は関東地方では現在あまり栽培されなくなっている品種である一方、鳥取県産梨の8割を占めるとのことなので、関西生まれで、子供の頃、二十世紀をよく食した上総としては、梨と言えば二十世紀、二十世紀と言えば鳥取県と思うのは無理からぬことかとも...。

鳥取県に近い関西では、今でも二十世紀が流通しているであろうから、梨の季節に関西に赴いた際には、松戸覚之助さんと二十世紀が丘に思いを馳せながら、今一度、子供の頃に味わった二十世紀を食してみたいものである。

フォト:2010年4月3日
フォト#2/大給守殿提供

(つづく)

by kazusanokami | 2010-04-23 23:32 | ポタリング


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