東の空から4羽が飛来したあと、暫くすると、御老体が一人、現れた。
「とうとう、来ましたね」。
「13羽、いるだろう」。
「12羽じゃないですか。最初、8羽が水に。さっき、4羽が東の方から飛んで来たので、12羽と思うんですが。一、二、三...。おっ、13羽ですね。有難うございます!」。
東の空から飛んで来た4羽が着水したあと、暫く、ハクチョウたちは大騒ぎ。
大騒ぎのハクチョウたちのそばに、1羽、灰色の混じったハクチョウがいた。
幼鳥だ。
遠目では、灰色の幼鳥が見えず、1羽を数え損なっていたのかもしれない。
フォト:2010年11月13日
(つづく)