バリケンの"御用カメラマン"として遊んで貰っていたところ、「お食べ、お食べ」と、バリケンにパンをやる人がやって来た。
バリケン大好き人間、バリケンの友達という感じの人である。
バリケンがパンを旨そうに食べでいると、餌があることをどうやって感知するのか、オオバン、オナガガモ、更に、ユリカモメが群がり集まってくる。
バリケンの口先から少しはみ出たパンを盗ろうとするユリカモメもいる。
そのあとは、最早、収集不能状態。
オナガガモ、オオバン、ユリカモメの三つ巴戦である。
三つ巴戦の場から出発すると、向こうから,、別の一群のユリカモメを従えた老夫婦がやってくる。
目の前を通り過ぎる老婦人の手を見ると、パンを持っている。
ユリカモメがこれを追いかけているのだ。
賑やかな鳥たちから別れたところ、水辺の白い杭に、あの「翡翠色」が!
じっと、止まっていてくださいよ、と念じながら、遊歩道の、水辺とは反対側に静かにjitenshaを置き、カメラの準備をし、振り向いたところ、ロードレーサー氏が通り過ぎた。
その瞬間、カワセミは飛び去った。
その白い杭がこれ。
目と鼻の先、2mくらいの距離。
飛び去ってしまったのは残念だったが、よきカワセミ・スポット、発見!であった。
新たなカワセミ・スポットを発見し、上機嫌でペダルを漕ぐ。
朝、カワセミ狙いの鳥見氏がカメラを構えていた、北柏ふるさと公園の池に、もう一度、行ってみることにした。
あの場所は、カワセミ狙いの鳥見氏限定のカワセミ・スポットかもしれないなあ。もし、「カワセミ・スポット荒らし」という言葉があったら、それに当てはまるかもしれないなあ。しかし、公園は公共の場、みんなのものだなあ。静かに鳥見すれば、「荒らし」にはならないだろう、などとあれこれ考えながら、ペダルを漕ぐ。
大堀川を眺める。
朝、ここにいた、カルガモやエジプトガンは、北柏ふるさと公園の池に戻ったのであろうか、その姿はない。
夕方の大堀川には静かな雰囲気が漂っている。
北柏ふるさと公園の池には、大堀川からカルガモやエジプトガンが戻っていた。
それらを眺めていたところ、手前の水際を飛ぶ鳥が。
カワセミだ!
向こう岸の黒い土盛りのところへ飛び込んでいった。
朝、出遭った鳥見氏からこの池がカワセミ・スポットであることを教えて貰ったことに感謝しながら、今一度、池全体を眺めるのであった。
既知のカワセミ・スポット三ヶ所では1勝2敗。
新たに教えて貰ったカワセミ・スポットと、新たに発見したカワセミ・スポットが都合、二ヶ所。
朝10時から夕方4時までの6時間、走行距離30.8km、"半狩猟民族的走りの、実りある「鳥見/カワセミ新情報+アルファ・ポタ」であった。
フォト:2011年1月15日
(完)