唐辛子。
大地震で、玄関先に飾ってあった、大振りの花瓶が落下。
この花瓶には、唐辛子がたわわについた株が挿されていた。
割れた花瓶の破片を拾って片付けた。
この花瓶は、昔、本町普請奉行殿の細君から頂戴したもの。
地中海風の、黄色と茶色の色合いと大振りのその姿が気に入っていた。
残念であると思うと共に、ブルータックで止めておけばよかっと反省するも、申し訳ないことをした。
枝から落ちて散乱した唐辛子は、掃き集める前に、部屋の中の被害が軽微であったことに感謝の意を込めて、カメラに収めた。
唐辛子をわらで編み込み、壁などにつるしておくと魔よけになると言われる。
唐辛子が乾燥することにより、ひとつずつ落ちるさまを「ひとつ落ちるごとに厄も落ちる」とも言う。
縁起を担ぐ性質(たち)ではないが、このような唐辛子の力を信じたい。
この唐辛子は、数年前、讃岐守夫妻と伊豆下田に遊んだとき、浜辺で開かれていた朝市で、sanukiyome殿が購ってくれたものだ。
sanukiyome殿にも感謝だ。
花瓶に代え、紙袋に挿し、今一度、玄関先に飾った。
厄除けの御利益を念じて...。
フォト:2011年3月13日、20日
(つづく)