「奇跡の一本」。
新聞やTVで、しばしば、伝えられている「奇跡の一本」です。
数え切れないくらいにびっしりと生えていた、立派な松原の中で、唯、一本だけ残るとは。
被災地の人々にチカラを与える松です。
TVのインタビューで、地元の「高田松原を守る会」の人がそう語っていました。
被災、そして、復興と共に、これから何十年、何百年と長きに亘って語り継がれていく松となるのでしょう。
もうひとつの樹木。
自宅近くに生えている、このケヤキの木は普段から何時も見ている樹木です。
「帰宅困難者」、「帰宅難民」、「江戸篭城」を終えた、地震発生の翌日、いつも通り、このケヤキの横を通り過ぎました。
何か何時もと違うように感じました。
そうです、樹皮が剥がれ落ちているのです。
幹の下には、剥がれ落ちた破片が幾つも散らばっているです。
幹を見上げると、樹皮がささくれだっています。
ケヤキは季節の変わり目に新陳代謝により脱皮するというような特性を持っているのであろうか、いや、これは地震で揺れたせいなのではないかと、直ぐに地震に関連づけてしまうのでありました。
地震のあった日を境にして、木々を見つめる目も変わって来たような気がします。
フォト#1~3:20011年3月25日付読売新聞朝刊
フォト#4、5:2011年3月27日(後日の取材フォト)