監的哨を後にして、森の中を進む。
下りだ。
嬉しい。
島の落葉。
何の鳥の羽であろうか。
猛禽類の餌食にでもなったのであろうか。
視界が開ける。
海辺に出た。
カルスト地形。
神島でカルスト地形が見られるとは思っていなかった。
秋吉台や四国カルストとは、また、異なった趣のカルスト地形である。
余談ながら、秋吉台で面白い話を聞いたことがある。
バスのガイドさんの話だ。
「秋吉台で幾つも見られる白い石をお墓だと言ったお客さんがおられました。あれは、お墓じゃありませんよ。ヒツジなんですよ。ヒツジが台地で草を食んでいるように見えることから、カルストと呼ばれようになったんですよ」と。
カルストの語源はヒツジである、というように聞こえる説明であった。
カルストはヨーロッパの地名を由来としているというのが小生の知識であったが、ガイドさんのカルスト語源論の方がずっと面白いので、これを頂戴することにした。
路傍の花。
サボテンの一種であろうか。
防風柵であろうか。
直ぐ近くに、学校の校庭が見える。
やはり、校庭で遊ぶ子供たちを護る、防風柵なのであろう。
海辺から学校に入る。
校庭を眺めながら、進む。
校庭は砂地のようだ。
この日は、月曜日である。
学校は、勿論、登校日である。
給食を準備しているのであろうか、何やら、いい匂いがしている。
島の子供たちの作品。
校門を出た。
鳥羽市立神島小学校だったんだ。
裏口入学、構内通行をお許し願って、校門を出た。
港へ向かう道。
この道は、登下校時、島の子供たちの声で賑わうのだろうな、と思いながら、港へ向かった。
フォト:2010年11月8日
(つづく)