人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『上総守が行く!』

kazusanokm.exblog.jp
ブログトップ
2012年 11月 26日

『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36

南林山釈迦院円福寺から海岸山千手院福禅寺/対潮楼に向う。
石畳の路地坂を上ると福禅寺だ。
雨に濡れた石畳は風情がある。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_206673.jpg
福禅寺の名よりも対潮楼の文字の方がでかい。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20111837.jpg
この看板一枚で「対潮楼」とは何ぞやということがよく分かる。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_2012667.jpg
そして、この説明書きを読めば、更によく分かる。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20122827.jpg
靴を脱いで、本堂に隣接する客殿=対潮楼に上がる。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_2015225.jpg
表に掲げられた朝鮮通信使のあれこれの看板に続いて、対潮楼の入口には幾つかの看板が立て掛けられている。
その中のひとつ。
いろは丸衝突事件に関わる「坂本竜馬談判跡」の立て看板だ。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20154977.jpg
この寺は看板好きのようである。
親切なようでもあり、歴史がいっぱいある、由緒ある寺なんぜ!と威張っているようにも見える。(お寺さん、生意気言うて、済みません)

この窓からの景色が絶景!を背景に、集合写真。
数えてみたら、約1名、行方不明。
行方不明の御仁は、コンデジ片手に、あっちをチョロチョロ、こっちをチョロチョロと動き回るのを得意とするS殿様であった。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20161017.jpg
生憎の雨で、硝子戸は閉じら、硝子に溜まった雨露が視界を遮り、仙酔島や弁天島が織り成す絶景はよく見えない。
その代わりといっては何打が、絶景がプリントされた拝観券をアップロードしておこう。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20164394.jpg
「ここにカメラをあてると...」と書かれた貼り紙に誘われて、柱に設えられたレンズにコンデジを当ててシャッターを切ってみた。
弁天島に鎮座する弁財天福寿堂が雨に煙りながら写っていた(右寄りの縦線は窓枠です。念のため)。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20192312.jpg
客殿=対潮楼の大広間には、数々の資料が展示されている。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20233872.jpg
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_20235063.jpg
大広間の資料の中で、小生にとって最も目を惹くものは、慶応元年(1965年)、上野彦馬が撮影した幕末維新の志士たちの写真である。
この写真は、本や志士ゆかりの地で、時々、目にする写真であるが、対潮楼がいろは丸衝突事件/坂本竜馬談判跡であることから、この写真が展示されているのであろう。
上野彦馬について詳しくは割愛するが、「日本の写真の開祖」と称される人物である。
イタリア人写真家フェリーチェ・ベアトが愛宕山から撮影した江戸のパノラマ写真(5枚の写真をつなげたもの)は1865年または1866年のことと言われており、上野彦馬が志士たちを撮影した頃と同じ時期になる。
東洋の写真家と西洋の写真家に改めて敬意を表したい。

大広間の四隅にこんな札が掲げられている。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_21392368.jpg
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_21365649.jpg
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_21371396.jpg
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_21372855.jpg
広間に太陽の位置というのは珍しいと思う。
ストーンヘンジのストーン・サークルなど、巨石文化を思い起させる。
冬至、そして、夏至の頃、この大広間で実際の太陽の動きを見てみるのも一興かもしれない。

本堂でお参りをして、再び、靴を履く。
靴を履きながら、手水鉢の龍に目を惹かれる。
『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦の巻』 am-36_a0104495_21544698.jpg
ここ暫らく、狛犬命で狛犬コレクションに励んでおり、龍のコレクションはおやすみ状態だったが、細長い手水鉢の縦方向に設えられた龍の姿が誠に宜しく、これに惹かれたのであった。
新たな龍コレクションが加わった。

さあ、昼餉だ。
安芸守殿に予約して貰っていた店に向う。

フォト:2012年9月30日

(つづく)

by kazusanokami | 2012-11-26 21:58 | 旅、旅、旅/いろいろな旅


<< 『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦...      『カズ公の秋の股旅日記/鞆の浦... >>