対潮楼から昼餉に向う。
町歩きを楽しみながら...。
路地を抜ける。
鞆の町は路地が多い。
それがまた町の風情を醸し出している。
本通りを歩く。
路地を横目で眺めながら本通りを先へ進む。
潮待ち茶屋。
安芸守殿ご手配により、昼餉は「潮待ち茶屋」にて。
造りといい、風情といい、誠に結構な店である。
品定め。
「前から、鯛茶漬けに決めとんねん」、「穴子丼にしよっと」、「鯛茶漬けにしようか、穴子丼にしようか...」と決定済みに人もいれば、迷う人も。
安芸守から「鯛の釜飯は炊く時間が要るので、予約が必要。それ以外のメニューとしてはこれこれ」と事前に連絡を頂戴していたことでもあり、品書きを見るまでもなく、注文の品を決めている人もいれば、品書きを眺めながら迷っている人もいる。
「大きい声では言えんけど、穴子は、ここより、やっぱり、魚の棚の林喜やろ」、「そや、そや、そんなもん、ここで食うたら、林喜に言い付けたるで」。
いろいろ言われても、しっかりと穴子丼を注文した人もいた(誰やとは、ここでは書きませんが)。
「ビール、飲もか」、「飲も、飲も」、「jitensha は福山駅前に置いて来てあるし、なんぼでも飲めるで」、「すみませーん、瓶ビール、4本ほどお願いしまーす」。
お賑やかである。
料理が来るまで、ビールを飲みながら、中庭を眺める。
中庭を挟んで奥座敷もある。
中庭に張り出した甍も風情がある。
料理が運ばれて来た。
「対潮楼」の次は「鯛茶漬け」である(タイチョウロウとタイチャヅケの音がちょっと似ているので並べてみただけです)。
「ええっ、これで1500円!?」、「お江戸やったら3000円でもおかしないなあ」、「鯛茶漬けにしとったら良かった」。
やっぱり、お賑やかである。
ご馳走を頂戴し、皆、ご機嫌!
安芸守殿に感謝、感謝!である。
フォト:2012年9月30日
(つづく)