我らを乗せて乗鞍高原を出発したシャトルバスは、乗鞍エコーラインをどんどんと登っていく。
車窓から坂の様子を検分し、そして、景色を眺める。
位ヶ原山荘が見えて来た。
位ヶ原山荘の標高は2350mである。
位ヶ原山荘は、前々日の9月7日、大給守殿が、濃霧の中の「究極の下りま専科」の途中、休憩した場所だ。
更に、その1週間前の9月1日に開催された「第28回全日本マウンテンサイクリングin乗鞍」は、悪天候のため、ゴールが位ヶ原山荘前に変更されたとのことだ。
因みに、「第28回全日本マウンテンサイクリング in 乗鞍」は;
フルコース/乗鞍高原観光センター~乗鞍岳畳平鶴ケ池/全長20.5km、標高差1,260m
ショートコース/乗鞍高原観光センター~三本滝/全長7.0km、標高差360m
のヒルクライムである。
バスは更に登って行く。
再びの眺め、雲海。
「あっ、雪渓や!」。
バスに乗る前に、乗鞍高原から見た山の景色が目に前に現れる。
復路の「究極の下りま専科」では、jitensha を止めて、ゆっくりとこういう風景を眺めることが出来ることとなる。
単にイメージだけであった「究極の下りま専科」が、益々、具体性を帯びて来るのであった。
道路上に、砂と小石が見える。
雨でガラ場から流れ出た痕跡がある。
こういうところは、「究極の下りま専科」のとき、要注意である。バスは右へ左へとハンドルを切り、カーブを曲がりながら、登って行く。
パッと視界が開ける。
ええ坂道や!
こりゃ、もう、総合的に判断して、「究極の下りま専科」の挙行、決定や!
大雪渓・肩の小屋口バス停。
ここで、山男、山ガール、かなりの人が下車した。
シャトルバスは、畳平に向けて、天空を更に登って行く。
フォト:2013年9月9日
(まだまだ、つづく)