2013年 10月 11日
9月9日。 「究極の下りま専科」、乗鞍岳畳平から乗鞍高原までの走りを終える。 乗鞍高原観光センターバスターミナルで、新島々行きのバスを待つ。 乗鞍高原入りしてから何度も眺めたポスター。 今や、眺めるだけでない。 現実に、このポスターに写っている九十九折れの道を下ったのだ。 三本滝のレストハウスで見たものは注意書きのみであったが、観光センター前では獰猛な顔つきの熊の写真入りであった。 数えてみたら、107軒あり。 その中には、温泉のないところもある(そんなところに泊まる人、いるの?)。 掲示は宿泊料金別に「~8,500円」、「~10,000円」、「10,000円~」となっている。 お金のことを申しては何だが、我らの宿は、当然のことながら(???)、右端の「10,000円~」である。 そう言えば、朝の畳平行きシャトルバスの中で南国守殿と登山客の間でこんな会話が交わされていた。 「何処から来られましたか」。 「東京から。夜中の2時に出発して、今朝、観光センター前駐車場へ」。 「それは強行軍ですね。我々は乗鞍高原で二泊三日」。 「それは贅沢なことですね。お金が掛かりますね」。 「いままで一生懸命に働いて来たんですから、そのご褒美と思えば安いもんです」。 その通りや! バス停から畳平方面を眺める。 雲が湧き立っている。 松本まで走るのであろうか、青年ライダーくんが元気よく走り過ぎる。 前々日の往路は雨であったが、この日は快晴。 車窓からの風景を楽しむ。 前川渡大橋(まえかわどおおはし)を渡る。 この橋を渡ると「右/松本、左/高山」の標識が現れ、県道84号線(乗鞍岳線)は T字路で国道158号線(野麦街道)と交わる。 国道が堤体の上を走っているというのは珍しいことのように思える。 バスの運転手は青年ライダーくんを焦らさないようにスピードを落とし、且つ、車間距離を取りながら走っていたことを申し添えておこう。 稲核(いねこぎ)ダム。 新島々バスターミナルに到着。 新島々から乗鞍高原観光センター、乗鞍高原観光センターから白骨温泉、更に、乗鞍高原観光センターからスキー場前(宿の最寄バス停)、休暇村、三本滝、位ヶ原山荘、乗鞍岳畳平のルートを目で追った。 松本行き電車の改札までにまだ時間がある。 バスターミナルの看板を眺める。 なるほど! 念のため、調べてみた。 <由来その1/ウィキペディア> 「かみこうち」の名称は、本来、「神垣内」の漢字表記だが、後に現在の「上高地」の漢字表記が一般的となった。 「神垣内」とは、穂高神社の祭神「穂高見命」(ほたかみのみこと)が穂高岳に降臨し、この地(穂高神社奥宮と明神池)で祀られていることに由来する。 <由来その2/myojinkan co.jp> 上高地とは、現在、正式には大正池、河童橋、明神、 徳沢、横尾。 この間の16キロに及ぶ、 梓川流域の平坦な盆地を言う。 大昔より峠の下の村の領地として上口、または、上河内と呼ばれていた。 ただ、太平洋戦争前まで上高地の入口であり、中心地であったのは、徳本峠を下りた明神の地。 頭上の穂高岳がまっ先の上高地の景色であった。 穂高岳は穂高明神の御神体。 現在名、明神岳岩峰群 。 現在は穂高岳と言う山が地図上に無いのは、 このためだ。 ゆえに、現在の明神地区は、特別に、「上」の代わりに神域で有ることから 神を使い、「神河内」と呼ぶ事が許されていた。 全体を呼ぶ場合、 「上河内」から「上高地」と書くようになり、 かみこうち。 穂高神社では 「神降地」というが、明神とは現人神(人間)、安曇族(海族)最初の大将軍。 天から降りることは無い。 穂高岳=明神岳の朝焼けは、神降りる地を感じさせる。 北九州志賀を最初の根拠地とする安曇族(綿積)の神だ。 <まとめ> 「神垣内」=「上高地」説。 「上河内」(=「神河内)=「上高地」説。 「神降地」=「上高地」説。 不謹慎ながら、神事の舟とカヤックと比べてしまった。 フォト:9月9日 (つづく)
by kazusanokami
| 2013-10-11 23:22
| 天空ポタ/究極の下りま専科
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