グライダー滑空場を過ぎた辺りから、向かい風の所為か、疲れが出て来た所為か、サイクル・コンピュータを見ると時速は10kmを切っています。
こりゃ、いかんと思い、周りの景色には目もくれず、カメラ三昧は“封印”し、jitenshaに専念、馬力を掛けて走りました。
途中、野田醤油の工場の白壁の建物が見えて来ました。
キッコーマンの名の通り、黒で形取られた亀甲の文様が白壁にくっきりと。
カメラ三昧は封印したつもりでしたので、ここでは“カメラ三昧”ならぬ“カメラ数枚”に留めました。
再び、jitenshaに専念して、漸く“運河”に至りました。
“運河”は、利根川と江戸川を繋いだ、文字通りの運河で、昔、水運が活発であった当時、活躍したものの名残です。
今も利根川まで至っているのかどうかは不詳ですが、いつか、この“運河”沿いをポタリングしてみたいものだと思いました。
と思った瞬間、ヘルメットにリュックと“完全武装”のサイクリング姿の人が運河沿いの道から現れました。
その人の自転車は駕籠付きの電動自転車でした。
颯爽とカーブを切り、土手のサイクリングロードを走り去って行きました。
このような楽しみ方もあるのだと微笑ましく思いました。
運河から注ぐ江戸川の水面に西に傾いた日の光が映え、これをカメラに収めました。
日は傾いて来ましたが、まだまだ、jitenshaを進めねばなりません。
再び、景色には目もくれず、jitenshaに専念。
三郷の道路橋と武蔵野線の鉄橋が見えて来ました。
カメラ三昧は封印ながら、橋は記録に留めておく必要がありますので、二つの橋と真ん中のススキをシンメトリーの形で、数枚、カメラに収めました。
随分、日は落ちました。先を急がねばと、再び、jitenshaに専念。
途中、日は完全に落ちました。
土手から直ぐのところに松戸伊勢丹のネオンが見えます。
もう、ここで終わりとし、松戸駅から電車に乗ろうかとも思いましたが、それでは、江戸川サイクリングロードの完走にはなりません。そのまま、jitenshaを進めました。