『上総守が行く!』

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2013年 11月 05日 ( 1 )


2013年 11月 05日

『将門の郷ポタ/坂野家住宅(1)』 sk-5

番外であったが、新たな発見で「大生郷天満宮」を大いに楽しんだあと、この日の"本命"、「坂野家住宅」に到着した。
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「大型車 ロケ関係者 →」。
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ロケ関係者用の駐車場、完備。
映画やテレビドラマの撮影によく使われるとのことだけはある。
受け入れ態勢、準備万端である。
そんなことよりも、一応、予備知識は付けて来たものの、先ず、「坂野家住宅」とは何ぞやを知らねばならない。
説明書きに目を通す。
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水海道風土博物館 坂野家住宅
(重要文化財 坂野家住宅)
坂野家はこの地に土着してから五百年ほどになるといわれ、江戸時代には惣名主的な存在にあり、特に「飯沼三千歩の美田」と呼ばれた江戸中期の新田開発では大きな功績を残しました。
また、文化人との交流を図るなど、この地域の芸術・文化の振興にも力を注いできました。
「坂野家住宅」は、おおむね江戸中期に形づくられ、その後の増改築を経て現在に至っています。
屋敷内には、「主屋」をはじめ「書院」や土蔵造りの「文庫蔵」など歴史を感じさせる建物が残っており、特に、要人用の玄関を持つ「主屋」や薬医門形式の表門は貴重な遺構として、昭和43年(1968年)には重要文化財として国の指定を受けました。
明治期には、屋内外に設けられた庭園とともにその秀逸な景観が銅版画に描かれています。
市では、この先人の遺産を生かし、将来に伝えていくため、主屋、書院、文庫蔵をはじめとする建物の保存修理や屋敷内の整備とともに、表門前に広がる庭園を発掘調査に基づき、復元し、周辺環境も含めた総合的な整備によって、竹林や雑木林に囲まれた、かつての「里山の風景」を再現しました。
常総市
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竹林や雑木林に囲まれた里山。
説明書きを読んで想像していた通りの風景だ。
気に入った!

表門につづく外塀。
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表門(薬医門形式)。
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薬医門形式とは何ぞや?
ベンキョーしてみた。
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薬医門(やくいもん)
本柱の後方に控柱2本を建て、切妻屋根をかけた門。
大規模なものは正面3間(本柱4本)とし、控柱も4本とする。
(出典/広辞苑)
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薬医門(やくいもん)
鏡柱から控え柱までを取り込む屋根を持つ。
本来は公家や武家屋敷の正門などに用いられたが、扉をなくして医家の門として用いられたのでこの名前がある。
(出典/ウィキペディア)
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鏡柱について
(略)断面の形状をみると、円柱と方柱のほか六角柱、八角柱、長方形の鏡柱や片蓋(かたぶた)柱、角に自然の丸みを残した面皮(めんかわ)柱などがある。(略)
(出典/kotobank「柱」より抜粋)
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受付のおじさん。
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入館料を払おうと小銭入れを出す。
幾らかな?と「受付」と書かれた札を見る。
「一般300円・65歳以上無料」と書かれてある。
維持費が掛かるであろうから、私有の旧家であれば、入館料を支払うことに異存はない。
だが、「坂野家住宅」は国の重要文化財。
予算は付いているのだろうし、納税はしているし、ここは65歳の特権(???)を行使することにした。
「65歳です。証明するもの、必要ですか?」。
「いえ、結構ですよ。見れば分かりますんで」。
この言葉、受付が若いお嬢さんならショックだが、年配のおっちゃんだからショックはない。
数年前、丁度、60歳になったころ、銀座の東劇へ映画を観にいった。
「シニアでお願いします」と言うたところ、「免許証か何か見せてください」と言われたことがあった。
最近は、映画館の窓口で証明書を見せろ言われたことはない。
見掛けは若作り(???)であっても、既に、完全にシニアの域に達してしまっているのである。
今回、「65歳以上無料」を初めて経験した。
これからは大いに特権を行使するぞ!

と綴って、国の重要文化財はその維持に如何ほどの予算が付くのであろうかと調べてみた。
「重要文化財の修理及び公開は所有者が行うものとされている(第34条の2、第47条の2)。但し、所有者が管理や修理に要する費用を負担できない等、特別の事情がある場合は、政府から補助金を交付できるものと定めている(第35条)」とある。

更に、調べていると、面白い(というのは不適切かな?)Q&Aがあった。
Q:国指定重要文化財などに指定されると維持するための予算は給付されるんですか?
A:
納得いかないかもしれませんが、維持のための給付は一切ありません。
さらに、修理した際も、国の指示によらない限り一切の経済的負担は所有者持ちです。
修理に要する金額が莫大となる場合、一部を援助されるようですが、莫大の基準が分かりません。
加えて、勝手に手を加える事もできません。
合法的な召し上げみたいなものです。
観光収入をもくろむのであれば、『国指定重要文化財』の看板は魅力的かもしれませんが、個人所有の場合、こんな指定は迷惑極まりないものです。
Q:お上もむちゃくちゃなことしますね。

やっぱり、入館料は支払うべきであったかも...。
因みに、常総市のホームページを見ると「(略)主屋は、平成15~18年に解体修理が行われ、その過程で増改築の変遷がほぼ明らかとなったことから、座敷部が増築されて形が最も整った天保9(1838)年の姿に復元された。(略)」とあり、この解体修理には国から補助金が交付されたであろうと思われる。

表門を入る。
表門右手の納屋に案内される。
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納屋に設けられたビデオ設備で「坂野家住宅」の解説を聞きながら、概要をベンキョーしたのち、住宅内をめぐる。

フォト:2013年9月21日

(つづく)
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by kazusanokami | 2013-11-05 05:05 | 将門の郷ポタリング